起たざる可からず第三者の必要 : 我が労働問題解決法は斯の如くして進捗中也
- 日付
- 1919-4-19(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
過般床次内務大臣を中心に徳川大岡の貴衆両院議長清浦枢府副議長渋沢男等が労働問題解決のため天下の富豪有志より一千万円以上の寄附金を募集して労働保険的の社会事業を起す計画について衆議院内に第一回の会合を催し目下此計画を具体的に進捗せしむべき諸種の材料を蒐集中であると云う、右に就き大岡衆議院議長は曰く「未だ基金を何程となすべきやと云う所まで進んだ話になっていない、済生会の一部の事業としては如何と云う説もあったが労働問題と救貧事業とは全然 区別の存することで現在後者を主としてやっている済生会の事業を拡張する位では物足らぬと思う、さりとて資本家と労働者とが疎隔反目している訳ではないから此間の調和を図ると云っても語弊がある畢竟資本家と労働者との間が将来に亘って和合を期するため我国の現状に適応した社会事業を起す計画と云ったらよいかも知れぬ、兎角 資本家の側から金を出して資本、労働の調和などと云うと労働者の立場にある側から資本家の手先のように誤解される虞があり、そうかと云って寄附金を全部労働者の団体に委せるようなことにしては資本家の誤解を招くからなかなか六かしい…
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