南洋と台湾 (一〜一八)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
(一) 其実情夙に邦人に暁解されざる可らざる南洋諸島が、今尚お多く曖昧模糊の裏に鎖され、往々誤解を世人に与うる所以のものは、一は政府当局の指導施設未だ至らざる所ある反映たるべく、又東野の経世家企業家も眼孔兎角狭少にして域外経略の決心乏しく、此に両失相俟って南方開拓の気勢を鈍らしたる結果に外なるまい。余の如き亦南洋に往来する僅かに四年、未だ彼地の実情に通暁するに至らざるも、数年来視察の結果を●べて世人の反省を促し、幾分にても帝国南進の国策上に貢献せんと望むからで、今南洋群島と最も密接の関係ある台湾の新聞紙上に於て之を発表するの機に会せるは、其間に何等かの妙因縁ある様にも思われる 好望なる南洋群島 (上) 先ず南洋に於ける欧米の植民地中最も顕著なる発達を為せるものと、又其反対に衰頽せるものとに付語らんに、従来世人は一口に南洋群島と言うも、其範囲頗る広大にして、英領に属する馬来半島及びボルネオ、蘭領に属する爪哇、ボルネオ、セレベス及びモルッカス群島等は、我輩の実地●査したる処なれどスマラトラ、蘭領ニューギニヤ独領南洋群島並に米領の南洋群島即ち比律…
言及人物
典拠・外部リンク
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