米国の巻 (三十〜四十・完) : 国際資本戦
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
(三十) 銅界の両横綱 米国炭業は米国に於いて最も多くの人員を擁する大産業であるが、鉄に於けるユー・エス製鋼の如く、特に非常に図抜けた会社はなくて何れかと云うと多数の英雄割拠と云う形である。しかしその多数の英雄のうちで、製鉄経営者と云う立場から製鉄界のピラミッドたるユー・エス製鋼を通じてモルガンが一方の旗頭となっているに対し、石油界にスタンダードと云うピラミッドを作ったロックフェラーが、同じ燃料であるの故を以て、合同石炭会社を通じて、又多数の鉄道会社を通じて、米国炭界に他方の旗頭となっていることは、興味ある対立を為すと共に稍目立っている。 産業界の巨人 米国炭界に於けるこの二つの旗頭のうちロックフェラーは、その支配下に在る総ての炭鉱を統一すれば、モルガンがユー・エス製鋼を通じて炭界に優越しているよりも、数倍偉大なものとなる可能があり、ロックフェラーは合同石炭会社を中心としてこの事を成就せしめんとした形跡があるのであるが、遂にこの事ならざるうちに財界を隠退し、米国炭界をして英雄割拠状態に残すこととなっている。然しロックフェラーは米国炭界にピラ…
言及人物
典拠・外部リンク
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