関東関西の財閥鳥瞰 (百三十六〜百五十七)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
(百三十六) 本邦海運界を代表する郵船系 両相談役の仲裁 が、一旦乗りかかった船だ、そう手易く後へ引く訳にも行かなかったと見え、同じ日の午後二時から開かれた会社重役側と、大株主側の織田、穴水、南波、有松、沼田五氏との会見では株主派から分離を有利なりとする計数上の根拠を示せと迫ったのに対し、伊東社長は既に重役会で分離を有利なりと認めて之れを決定した以上、何もその計算の内容まで株主に公開発表する必要はないと堅く執って動かず、文字通り激論数刻に亘って遂に物別れとなって了った。サテこうなると株主側もそのまま引っ込んでは居れず、双方盛んに株主の委任状蒐集に奔走し結局臨時株主総会開催とまで突っ走って了ったが、イザとなって見ると、日頃重役側の遣り口に多少飽き足らぬ不平はあっても黙って居れぬのが例の相談役連中、三月十日日本工業倶楽部へ重役側の伊東、石井正副社長、株主派の織田、穴水、阿部、有松の四君を招き郷、加藤両相談役立会いの上で改めて協議のやり直しを行った結果、双方互譲ということで、兎も角も三箇条の覚書交換で、月余に亘った近海分離戦も無事落着という段取りとな…
言及人物
典拠・外部リンク
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