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生活難問題 (十五〜二十九)

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生活難問題 (十五〜二十九)
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説明

(十五) 生活難の現状 (三) 大阪の細民 彼等の生活は其の日暮しであるが比較的呑気である、残飯を食って居るから薪炭代は要らぬ、水は大抵井戸水で済ます、屋賃は一日一家族が五銭、六銭、七銭、上等が八銭、油代の割前一組一夜三厘から五六厘、夜具の借賃一夜上蒲団二銭、敷一銭、五六人で一枚の夜具に足を突き込みて寝る、盛夏になれば蒲団を倹約する者が多い、小遣銭は煙草を喫み酒を嗜む者が多いから三銭乃至五六銭要る、煙草は多く粉を喫み、酒は支那のアルコール混合の一升三四十銭位のものに唐辛子を打ち込む、酔って睡るのが彼等の唯一の慰藉である、日々の雑用といえば雑とこんなもので、一人一日の生活費は七八銭、十銭位が最上等の暮しである、下寺町の貧民窟は上等で残飯は食わぬと威張って居る者があるが、其実矢張り残飯は喰う、只彼等の中に稍体裁を飾るものは人目を忍んでそっと買いに行き、前掛で匿して帰る、何れの貧民窟でも残飯だけは余り人に知られたくないようである。職業は賃貸車夫、燐寸職工、下駄拾、辻占売、屑物行商、紙屑拾、磨砂売、不潔物掃除人夫、門芸人、坊主、下等羅宇仕替等で一日の収入…

言及人物

典拠・外部リンク

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