巴西へ (一二〜二十一)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
(一二)移民革新如何 (下) 若し契約移民の輸送を永続すとせば、旅費の補助について、十分なる考慮を要す。 現在の如く三人より成れる一家族の渡航に五百金を準備せざるべからずと云うが如き状態にあっては、到底純然たる農業労働者と、大家族とを送る能わず。依然として半農、半商、半職人の徒を送りて今回の非難を益大ならしむるに過ぎず。 吾人は此点について、幾度も、コーヒ耕主と会談したることあり。即ち十人或はそれ以上の真正なる農業者の全家族を輸送するため、州政府より現在の補助を永続せしめ、他の一半をコーヒ耕主より一時前借の方法を取り、其の家族が四年なり五年なり、契約したる耕地を去らざる場合は、これを報酬として与うるにあり。男二人を有する、半農以上に出でざる同胞の一家族にして、其の勤勉なるものは、よく一コントを残し得る現状に見て、若し十人内外の全家族にして、而も本国にありて泥土にしたしみ経験ある農業者たらしめば、少くとも一年二コントを残し得べし。西欧大戦の影響を受け、殆んど空前の下落をなしたる交換相場に於ても、二コントスと云えば、日本金一千円に相当す。一厘銭を要…
言及人物
典拠・外部リンク
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