渋沢栄一 LOD ビューア
新聞Article0100252413

銀行合同の機運

日付
1919-2-4(day)
渋沢関連
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銀行合同の機運
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説明

戦時経済より平時経済に入らんとする過渡期に於て、諸種の経済的設備の改善を要するもの、一にして足らず。就中戦後に於ける産業振興に、必要なる資金の供給を容易ならしめんが為めに、銀行合同の気運を促進するの要あるにあらざるか。戦前に於ける独逸の産業的勝利は、独逸人の優秀なる技術と、其組織的能力と、其特殊の産業制度に負う所大なりと雖も其所謂大銀行の制度が与って力あることを否む能わず。独逸に於る小銀行併立の弱点は、千八百七十三年の恐慌に於て暴露せられ、同年に於て資本金二億一千五百万円を代表せる七十の小銀行が破産の運命を見るに至りしは、銀行史上著名の事実にして、之が為に同国に於ては、銀行集中の気運勃然として起り、降って千八百九十九年より千九百五年に至る五年間に於て、独逸銀行は四十五行、デイスコレト銀行は二十八行、ドレスデン銀行は四十一行の小銀行を併合せり。独逸の大銀行は尚他の銀行との間に、所謂「共同利益関係」なるものを締結し、巨資を擁して、国内及国外の企業に要する資金の供給に任じ、或は海外貿易の発展を策せり。独逸の戦前に於る産業上の大発展は、実に右銀行合同の気…

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