支那借款の前渡 : 首相外相の意見 : 其実薩閥の私利
- 日付
- 1913-5-11(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
五国借款に対し北京国会は不承認の決議を敢てしたるのみならず其担保目的たる塩田の大部は安微地方に在れば南北動乱を予期せらるべき今日に於て金員は袁の手に渡すも塩税の担保は危険千万と云わざるを得ず若し将来南方分立の暁には無論担保は事実上無意味に帰すやも知るべからず殊に我国は南北就れにも当せず所謂不偏不当を以て対支方針と為し居れるに借款前渡を実行するときは袁が南方を圧迫する軍資に支出せらるるは云うまでもなき所にして現にスコダ商会より前渡金を見越し一時大蔵証券の法を以て三百五十万磅を秘密に借入れ其一部を以て兵器を買入れ其一半は現金にて受取り三党員並に国民党より買収せる議員全体に対し一人一万五千円宛を支出したるの事実ありされば用度の監督及其支途充分確定せざる今日袁に前金を渡すときは我政府は事実に於て袁の圧迫手段を黙認したりとの誹りは免れざるべく現に孫黄等より借款反対の意見書をも送附し来りたることなれば我商業貿易上の利害関係をも顧慮すべき要あり勿論南支那沿岸には我経済的関係深厚なるを以て万一南方の不利を期しつつ北方に借款前渡を為さば南方の憤慨は云うまでもなく其…
言及人物
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