三井鴻池の責任
- 日付
- 1912-12-16(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
三井物産手形偽造事件の予審も漸く終結したるを以て当該被害銀行等に於ては昨今決定所に対し頻りに法律上の研究をなしつつあるが某被害銀行の責任者は其の善後策に就き語って曰く 新聞で予審の内容を承知致しました許りで未だ法律上十分の研究を致して居りませぬが決定書の理由中に示されてあるのを見ても四方郁等は岡野支店長に対し殊更質朴無能を装い且岡野支店長の歓心を得んが為に株式現物売買、定期取引、金銭借入の斡旋等をなし巧みに支店長を籠絡し居り云々とありますが苟且にも三井物産会社とあろうものが部下に借金の周旋をさせたり株式売買などとして部下の信を失って居る岡野其の人を支店長に据えて置いたと云うのみでも三井の責任は免れぬ次第であると思いますそうして決定書には鴻池銀行の抱え込んだ偽造手形は五十万円とあるが吾々の聞く所では一時九十万円までにも達して居たと云う事である仮りに決定書の如く五十余万円として約三十万円の天下晴れた手形はどう云う系統で何処の銀行へ振向けられて居るかそれが詳細に判明したら或は被害銀行は鴻池銀行に向って民事訴訟を提起し損害の賠償を求むることになるかも知れ…
言及人物
典拠・外部リンク
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