生糸輸出順調か : 製糸家楽観可也
- 日付
- 1920-4-19(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
昨今財界の悲観時代に於て本邦輸出品の大宗たる生糸の前途の如何になり行くべきやについては何れも先ず知らんと欲する所なるも左ればとて的確なる判断を下す事を得ざるは勿論なるが今米国内に於ける事情を見るに昨今幾分金融の逼迫を来さんとするが如き兆あるも前途本邦の生糸に迄其の影響を及ぼす可しとも思われざれば同国の一般の購買力は左して減退を見るが如き事なかるべきも従来生糸相場は頗る高価にして米国内一般に必需品たる糸価の調節を熱望し居りたる事実に徴するも四千円乃至四千円以上という従来の高値を以ては到底今日迄の如き旺盛なる売行を期待する事は困難にて本邦当業者たりと雖も此の高値を以て之を当然の標準として永遠に紙価を維持し得べしとも思われざりしなるべく旁米国内の事情は従来と何等異る事なしとするも過般の如き高値を以てしては輸出の旺盛は期待し得ざるべく彼我共に相当なりとする相場なりせば尚続いて相当の輸出を為し得るは勿論にて現在の如き突発的国内の一現象を以て直ちに輸出生糸の前途を悲観するは早計なるべく先ず大体に於て前途は先ず順調の経路を辿るものと見るを至当なりとすべし而して…
言及人物
典拠・外部リンク
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