官営保険と誤解
- 日付
- 1916-2-25(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
局外者には軽卒に簡易保険官営案に賛成するものあるが如し而して其誤解の源因は主として左の数点にあるが如し(一)我が民営会社は三百円以下の契約を為す会社は少くして其上一々体格検査を受くるの煩あり今政府が二十円以上三百円迄無検査にて保険するは甚便なり此便利あるの故を以て賛成するものあり然れども是れ十年来民営にて斯る事業を営まんことを出願せるもの三四に及びたれども政府は之を許さず又此等の出願に関せず政府官営を思い止まらば保険業者の合同にて一大簡易生命会社設立の計画あることを知らざるに因る誤解なり(二)無検査と云えば病弱の人も加入するを得るのみならず保険金は苦情なく渡さるるとの誤解もあるものの如くなるも斯くては事業の立行くべき筈なく又国庫も無限の補助を為すべきに非ず実際は健康なることを誓わざれば加入するを得ず誓いに偽りあれば保険金を支払わざることは条文に昭々たり(三)政府が保険を始むるも貯金と同じく人民より郵便局に依頼に来るのを待つのみ故民業と競争を為さずと考うる人あるも実際は百円につき六十銭の紹介手数料を払うて勧誘員を用うる事となり居るを以て勧誘員は成る…
言及人物
典拠・外部リンク
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