東北人の覚醒期 : 渋沢男の東北巡回に就て吉池東北振興会理事の談
- 日付
- 1917-10-21(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
渋沢男爵と共に来仙したる東北振興会理事吉池慶正氏は語りて曰く 東北振興に関しては従来種々の調査或は研究を重ね来りたるが夫は謂わば机上の調査研究に外ならざるを以て実際果して如何なるものかを知るは最も必要なる事なり、渋沢男今次の東北巡回は即わち実際の産業状態を視察し兼ねて東北有力家の振興に関する意見を聞き共に相携えて実行すべきものあらばこれに向って力を注ぎ尚お研究すべき問題に対しては益々研究の歩を進むる方針にて漸次当初の期待に添わんとするに在るが男の巡回が突嗟の間に計画せられたる為め何れも不用意の所へ足を入れたるの感あり、随って今日まで経来りたる各県にては之れという纏まりたる意見を聞く能わざりしも希望条件は何事に拘わらず喜んで聴取るゆえ遠慮無く申出でられ度く、振興会は政党政派と絶対無関係の立場に在りて諸種の実際問題に触れ所期の結果を得る為めに中央地方の提携を希望して止まず、渋沢男の意嚮も茲にありて各県ともに其の趣旨の存するところを諒とし老体を厭わず特に巡回されたるに対し満腔の謝意を表しつつあるが如し、而して男が到る処肺肝を披瀝して熱心東北人心の振起に…
言及人物
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