製糸金融に対する銀行側態度緩和 : 空気だけは何となく楽観を許す
- 日付
- 1924-5-24(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
いよいよ新繭仕入期に入れる折柄焼失生糸に対する貸出し決済延期に関する銀行問屋間の 協商も漸次進捗したので本年の新繭仕入資金の供給について銀行製糸家間の交渉はぼつぼつ開始されて来た、しかして当初銀行側は本年問屋製糸家の損害が可なり莫大であり従ってその対物信用程度を縮小するにかんがみ前年に比し貸付高を激減するものとして繭取引に支障を生ずること無きやを憂うるものさえあった、然るに最近に至り銀行側の態度はやや緩和し成るべく繭取引に支障なからしむる意向となっている、もっとも本年の貸出し額を如何なる程度に定むるやは各銀行の態度未定の今日これを予断し難いが安田銀行の如きは本年の繭価が約二割方低落して生れているから生糸資金の貸出し高も前年に比し二割減の八割程度に定むる大体方針を 決定した由である、その他の市中銀行は未だ明確の方針を示さぬけれども勿論相当額の貸出しを拒まぬ意向を示している、か様な次第で本年の生糸資金もあるいは案ずるより産むが易い結果となりはせぬかとの気分を濃厚にしている、市中の情勢がかくの如くなので日本銀行は今しばらく形勢を観望する態度を採り例…
言及人物
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