共栄会社案支持 : 別途の解決策はない筈と裁定者側の原案主張
- 日付
- 1924-5-10(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
共栄蚕糸会社案に対し横浜問屋川は表面的に最後の態度を決定するまでに至らないが秘密裡に協議を進めつつある処を見れば同会社案には反対し問屋を之までの如く存続せしめ曾て経験のある帝蚕の如き会社を設立し問題を解決せんとするもののようである、而して斯く横浜側が共栄会社に反対する所以のものは焼糸に関係のない前資金の回収難及び横浜問屋業者の三分の二が失職することを理由とするのであるが更に根本的の理由は焼糸裁定案が製糸家八割問屋側二割にて問屋側が内心予期していたよりも有利であった為めにその裁定案を承認し問屋は存続して行こうと希望するが為めだとされる、しかし斯く現在の問屋制度を存続せしめて行くことは生糸の販売制度を改善することにはならず只現在を糊塗すると云うに過ぎない、しからば裁定者が理想とする販売組織の改善及びそれ故に政府とも大体諒解の出来ている低利資金の融通は絶対不可能となる其結果は他の一般銀行から資金の途を講ぜねばならなくなる而して横浜側は資本金一千万円四分の一払込位の会社を設立して金融の途を講ぜんとするものの如くであるが既に信用の破壊されたる之等の当業者を…
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