桂公と減債基金 : 社説
- 日付
- 1912-6-29(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
二十六日東京銀行倶楽部の桂公送別会席上、公は会主渋沢男の問に答えて減債基金制に言及し、減債方針継続の必要と、現内閣が此の方針を踏襲すべき確信とを公言したり、是れ現内閣成立以来、殊に減債基金問題の世上に論議せられて以来、本問題に関する桂公の立場を公会席上に於て発表したる最初の言明にして、桂公としては斯く言明するの外無きは分り切ったる事なり、此の分り切ったる言明を聞かんが為に、特に減債問題を提出して公を促したる会主の真意こそ不可解なれ、世に敵本主義と云う事あり、又八百長的問答と云う事あり、渋沢男対桂公の間に仕組まれたる減債問題の食卓狂言わ、即ち八百長的問答とも見らるべく、又敵本主義とも解せらるるを得べし、会主たる銀行者側より言えば、内閣に対する示威運動に一大声援を添えたるの感あるべく、桂公より言えば、公の外遊中、政界及び財界に於ける公の与党を督励して、内閣攻撃に油断なからしむる戦闘命令とも思わるべし、桂公と一部銀行業者との腐れ縁より察すれば、吾人は斯く解説するの已む無きを覚ゆ、桂公に取りては現時の減債政策は財政上に於ける公の功績と自覚する唯一の遺業な…
言及人物
典拠・外部リンク
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