支那の借款問題
- 日付
- 1912-9-1(day)
- 渋沢関連
- ○ 渋沢栄一に直接関わる項目

説明
第一 我らは能く支那の借款に応じ得べきか 我等が支那に対する施設は必ずしも黄金政策のみに非ざれど金さえ自由になれば支那の借款に応じ其財政の窮状より救い出して支那の政治組織を完全にし生民を塗炭の苦より脱出せしめたいことは山々であるが、儘にならないのは財力の問題である、我等は果して能く支那の借款に応じ得べき余力ありや、如何に隣人に善からんことを欲すと雖も我同胞の食餌を減ずる訳にも行くまい、我同胞の食餌を減ぜずして其急に赴き得べしとせば支那借款に応ずべきこと勿論である、が、内国に於て鉄道証券の売行さえ捗ばかしからざる程の財界が能く国家の責任の緩急を慮りて西隣に投資し得べき乎否やは一大問題を云わねばならぬ、幸に此道のリーダーたるべき渋沢男等が「現今対支那借款は先ず之に応ずべきことを前提として其資金の如きは徐に考究するを順序となし、又必ず其方途あるべし」と唱道して居るは頗る人意を強うせしむるに足るものあるを喜ばねばならないのである。 予は従来我等が支那に投資せん為めに其財力を倫敦の市場に仰ぐべしとなす論者に異議を唱え来たのである、其理由は英国民は自国の運…
言及人物
典拠・外部リンク
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