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日記DiaryEntryDKB20008m-0079

三月二十日

日付
1925-3-20(day)

説明

三月二十日 金 曇 寒 昨日ハ朝夕両度ノ雷鳴且小量ノ降雨アリシモ、 箱根 山ニハ降雪ノ跡アリテ遠ク白雲ヲ望ムニ似タリ、故ヲ以テ寒威再帰ノ感ヲ覚フ、今日午後ノ列車ニテ帰京ノ予定ナルヲ以テ朝来理装ニ忙シク、家人ハ荷物ノ整理ニ拮据ス、余ハ昨夜モ宿痾小発作アリシ為メ 午前八時 過起床、洗面、朝飧畢テ後、日記ヲ編成ス、又、書類ヲ調査ス、午飧後、直ニ旅装ヲ整ヘ、 午後一時 過発ノ汽車ニ搭ス、車中異状ナク 三時 過 東京 駅安着、特ニ駅長ノ厚意ニテエレベーターニテ荷物庫ニ落下シ、直ニ自働車ニテ帰宅ス、停車場ニ来リ迎フル者親戚故旧数十人、 四時 頃 王子宅 ヘ帰着ス、二三ノ親戚ハ共ニ送リ来リテ旅況ヲ慰ス 午後四時 過ニ 古河 男爵及 昆田 文次郎 氏来話ス、 中島 男身上ニ関シ特ニ 古河 氏ニ協議ヲ要スル事アルカ為メナリ 夜、来訪ノ親戚等ト共ニ夜飧シ、後、新聞紙類ヲ朗読セシム (欄外) [夜食後、八名ノ新聞記者来リテ 東京商業会議所 会頭問題ニ付、種々ノ質問ヲ受ク

現代語訳

昨日は朝夕二度、雷鳴があり、少量の雨も降ったが、箱根山には降雪の跡があり、遠くから見ると白雲を望むようであった。そのため、寒さが再び戻ってきたように感じた。

今日は午後の列車で帰京する予定であるため、朝から旅支度に忙しく、家人は荷物の整理に励んだ。私は昨夜も持病の小発作があったため、午前八時過ぎに起床し、洗面、朝食を済ませた後、日記を整理し、また書類を調べた。

昼食後、すぐに旅装を整え、午後一時過ぎ発の汽車に乗った。車中では異状なく、午後三時過ぎに東京駅へ無事到着した。特に駅長の厚意により、エレベーターで荷物庫へ降り、すぐに自動車で帰宅した。停車場に迎えに来た者は、親戚・旧知の人々数十人であった。

午後四時頃、王子宅へ帰着した。二、三の親戚はともに送り来たり、旅の様子を尋ね慰めてくれた。

午後四時過ぎに古河男爵および昆田文次郎氏が来訪して話をした。中島男爵の身上に関して、特に古河氏と協議を要することがあったためである。

夜、来訪した親戚らとともに夕食をとり、その後、新聞類を朗読させた。

(欄外)

夜食後、八名の新聞記者が来訪し、東京商業会議所会頭問題について、種々の質問を受けた。

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見出し

三月二十日 金 曇 寒

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