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日記DiaryEntryDKB20008m-0069

三月十日

日付
1925-3-10(day)

説明

三月十日 火 快晴 軽寒 午前七時半 起床、昨日以来宿痾ノ発作時々苦悶アリ、褥中ニ在テ洗面シ、畢テ朝飧ヲ食ス、本日ハ 東京 ヨリ 大滝 医師来診ノ筈ナレハ当地ノ 進藤 医師ト相会シテ綿密ナル診察ヲ受クル事トス、午前日記ノ編纂ニ努ム、午飧後、新聞紙ヲ朗読セシム、 午後三時 大滝 潤象 医師 東京 《( 大滝 潤家 )》ヨリ来診、当地ノ 進藤 氏ト共ニ診察スルモ病症ハ特ニ重キヲ加ヘスト両医師明言ス、 増田 明六 来リ書類ニ調印ノ事及商会破綻ノ事ニ付、 米国 ナル、 ジヨジ ・ ゲリー 氏ヨリ電報ニ付之ニ回答ノ案ヲ提出ス、依テ一二ノ修正ヲ加ヘ、且、更ニ 池田 其他ノ委員并高田商会主人ニモ内示ノ事ヲ打合ハセ遣ス、養育院 田中 幹事ノ一書及 平賀 義典 取引所問題ニ付テノ来状ニハ即時回答書ヲ作リテ 増田 ニ付与ス 午前十時 頃 東京 ヨリ 穂積 陳重 夫妻来訪ス、枢密院副議長ニ就職ノ事ヲ 浜尾 議長ヨリ勧誘セラルルニ付、其去就ニ付内話ノ為来談セラルルナリ、依テ 穂積 ノ原案ニ同意ヲ表スル旨ヲ答フ、夜、各種ノ新聞紙及 リンカーン 伝記ヲ朗読セシム、 十一時 過就寝 (欄外) [電球ノ事ニ付、 井口 正之 氏ヘ回答書ヲ 増田 ニ付托ス

現代語訳

午前七時三十分、起床。

昨日以来、持病の発作があり、時々苦しむ。床の中で洗面し、終えて朝食をとる。本日は東京より大滝医師が来診する予定なので、当地の進藤医師と会って、綿密な診察を受けることにする。

午前中は日記の編纂に努める。昼食後、新聞を朗読させる。

午後三時、大滝潤象医師が東京より来診し、当地の進藤氏とともに診察する。病状は特に重くなってはいないと、両医師が明言する。

増田明六が来て、書類への調印の件、および商会破綻の件について、米国のジョージ・ゲリー氏からの電報に対する回答案を提出する。そこで一、二の修正を加え、さらに池田その他の委員ならびに高田商会主人にも内示することを打ち合わせて遣わす。

養育院の田中幹事からの一書、および平賀義典からの取引所問題についての来状には、ただちに回答書を作り、増田に託す。

午前十時頃、東京より穂積陳重夫妻が来訪する。枢密院副議長への就任を浜尾議長から勧められているため、その去就について内々に相談に来られたのである。そこで、穂積の原案に同意する旨を答える。

夜、各種の新聞および『リンカーン伝記』を朗読させる。

午後十一時過ぎ、就寝。

[電球の件について、井口正之氏への回答書を増田に託す。]

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見出し

三月十日 火 快晴 軽寒

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