渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20006m-0136

十一月二十四日

日付
1921-11-24(day)

説明

十一月二十四日 木 曇 寒 本日ハ 米国 ニ於ル我カ新嘗祭ノ如キ日ナルニヨリ招宴ノ事モ他方訪問モセサル事トテ、 午前八時 頃起床、入浴シテ昨夜 華府 ヘ電報招来セル 添田 博士ニ会話ス、蓋シ 阪谷 氏ノ来信ニ付在華府ノ我全権ニ内意陳述ノ為ナリ、 添田 博士ハ余ノ意ヲ領シテ直ニ帰府セリ、 午前十一時 頃当地ノ油絵画工ノ家ニ抵リ肖像ヲ作ル、但シ 堀越 氏ノ勧誘ニ応スルナリ 十二時 帰宿、午飧後、 華府 及 加州 地方訪問ニ関スル前程ヲ協議ス 頃日来各方面ヨリ種々ノ来状アルタルニ《(リ)》付回答ノ事ヲ指示ス、又、 加州 方面ノ事ニ付書類ヲ調査ス 晩飧畢テ一行当地ノ大興行場 ヒツホドロム ニ抵リ種々ノ技芸ヲ覧ル、 堀越 氏商会主任 伴野 氏夫妻モ同行ス、夜 十一時 頃帰宿就寝 此日 ヴワンデリツプ 氏 欧州 ヨリ帰来ノ由ニテ夜ニ入テ電話アリ

現代語訳

本日は、米国における我が新嘗祭のような日にあたるため、招宴の予定も他方への訪問もしないこととし、午前八時頃起床した。入浴して、昨夜ワシントンへ電報を打って呼び寄せた添田博士と話をした。これは、阪谷氏からの来信について、ワシントン在住の我が全権に内意を述べるためであった。添田博士は私の意向を了解し、ただちにワシントンへ帰った。

午前十一時頃、当地の油絵画家の家に行き、肖像を描かせた。ただし、これは堀越氏の勧めに応じたものである。

十二時に宿へ帰り、昼食後、ワシントンおよびカリフォルニア地方訪問に関する今後の日程を協議した。

近頃、各方面から種々の来状があったので、回答について指示した。また、カリフォルニア方面のことについて書類を調査した。

夕食を終えて、一行は当地の大興行場ヒッポドロームへ行き、種々の技芸を観覧した。堀越氏商会主任の伴野氏夫妻も同行した。夜十一時頃、宿へ帰り就寝した。

この日、ヴァンデリップ氏が欧州から帰って来たとのことで、夜になって電話があった。

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十一月二十四日 木 曇 寒

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