渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20005m-0010

一月十日

日付
1920-1-10(day)

説明

一月十日 土 晴 寒 午前七時半 起床、入浴シテ、朝飧ス、畢テ 安達 憲忠 氏来リ癩病患者撲滅ノ方法ヲ講セン事ヲ談話ス、近日為メニ専門ノ医師及有志者ノ会合ヲ催シテ充分ノ討議ヲナサン事ヲ約ス、 午前十時 徳川 公爵ヲ訪ヘ、日華学会ノ事ヲ談シ、其会長ノ事ヲ推薦ス、 麻布 ニ 芳川 家ヲ訪フテ伯爵ノ薨去ヲ悼ミ弔詞ヲ述フ、 十一時半 兜町 事務所ニ抵リ、 東郷 安 男氏来《(爵)》リ海底電線及無線電信ノ事ヲ談ス、 小畑 久五郎 氏来リ英文訳書成ルヲ告ク、且、 米国 大使トノ談話ヲ回報ス、其他種々ノ来客アリ、 午後三時 青年会館ニ抵リ、 国民新聞 社開催ノ演説会ニ出席シテ教育ニ関スル意見ヲ演説シ、 四時半 銀行倶楽部 ニ抵リテ日米関係委員会ヲ開キ要件ヲ議ス、 金子 、 阪谷 、 団 、 梶原 、 姉崎 、 浅野 其他諸氏来会シテ本月 三月 開会《(年)》ノ協議会ニ付種々ノ打合ヲ為ス、夜 九時 過散会ス、夜 十時 帰宿後、新聞紙ヲ読マシム (欄外) ■■[img図]〓■教育ニ関スル演説会ニテハ、名誉校長ノ事、修身倫理ニ関スル科目ニ付テノ注意及教員待遇ノ三項ヲ述フ 夜ニ入リテ感冒ノ気味ニテ、帰宅後褥中ニ在テ療養ニ務ム

現代語訳

午前七時半、起床。入浴して朝食をとり、終えてから、安達憲忠氏が来訪し、癩病患者を撲滅する方法を講じることについて話し合った。近く、そのために専門の医師および有志者の会合を開き、十分に討議することを約束した。

午前十時、徳川公爵を訪ね、日華学会のことを話し、その会長の件について推薦した。

麻布に芳川家を訪ね、伯爵の逝去を悼み、弔詞を述べた。

午前十一時半、兜町事務所に到着。東郷安男爵が来訪し、海底電線および無線電信のことを話した。

小畑久五郎氏が来訪し、英文訳書が完成したことを告げ、また、米国大使との談話について報告した。そのほか種々の来客があった。

午後三時、青年会館に到着。国民新聞社開催の演説会に出席し、教育に関する意見を演説した。

午後四時半、銀行倶楽部に到着し、日米関係委員会を開いて要件を議した。金子、阪谷、団、梶原、姉崎、浅野その他の諸氏が来会し、本年三月開催の協議会について種々の打ち合わせをした。夜九時過ぎに散会した。

夜十時、帰宿後、新聞を読ませた。

(欄外) 教育に関する演説会では、名誉校長のこと、修身倫理に関する科目についての注意、および教員待遇の三項目を述べた。

夜に入って感冒気味となり、帰宅後は寝床に入って療養に努めた。

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見出し

一月十日 土 晴 寒

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