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日記DiaryEntryDKB20004m-0098

五月十九日

日付
1919-5-19(day)

説明

五月十九日 月 晴 軽暖 午前六時 起床、風邪気ニテ入浴ヲ罷メ直ニ朝飧ヲ取ル、後、数種ノ新聞紙ヲ読ミ又 楽翁 公ノ撥雲秘録ヲ読ム、 佐々木 清麿 氏来リ仏教講話ノ事ヲ談ス、又、仏語ノ揮毫ヲ依頼セラル、午飧後、隣家ナル 寺内 伯爵ヲ往訪ス、会見シテ久濶ヲ叙ス、 竹井 耕一郎 氏来リ近作ノ律詩ヲ示サル、 三時 頃 兼子 及 愛子 ト共ニ 山下 氏ヨリ送ラレタル自働車ニテ 小田原 ナル同氏別邸ニ抵ル、 清野 長太郎 氏夫妻来会ス、 山下 氏ノ別業ハ曾テ 松下 氏ヨリ買収セシモノニシテ結構壮大ナリ、庭園及小亭等各所ヲ遊覧シ、夕方ヨリ饗宴アリ、種々ノ余興アリ、夜 九時 辞シテ自働車ニテ 十時 過 大磯 ヘ帰宿ス、夕方、 明石 照男 モ来会ス、同車ニテ 大磯 ニ帰ル (欄外) [ 東京 ヨリ電報ニテ 山中 氏ノ訃音ヲ通知ス

現代語訳

午前六時

起床。風邪気味のため入浴をやめ、すぐに朝食を取る。その後、数種の新聞を読み、また楽翁公の『撥雲秘録』を読む。

佐々木清麿氏が来訪し、仏教講話のことを話す。また、仏語の揮毫を依頼される。

昼食後、隣家の寺内伯爵を往訪し、面会して久しぶりの挨拶を交わす。

竹井耕一郎氏が来訪し、近作の律詩を示される。

午後三時頃、兼子および愛子とともに、山下氏から送られた自動車で小田原にある同氏の別邸に到着する。清野長太郎氏夫妻も来会する。

山下氏の別荘は、かつて松下氏から買収したもので、構えは壮大である。庭園および小亭など各所を見て回り、夕方から饗宴があり、種々の余興があった。

夜九時に辞去し、自動車で午後十時過ぎに大磯へ帰宿する。夕方、明石照男も来会し、同じ車で大磯に帰る。

(欄外) 東京より電報で山中氏の訃報を通知する。

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見出し

五月十九日 月 晴 軽暖

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