渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20006m-0106

十月二十五日

日付
1921-10-25(day)

説明

十月二十五日 火 晴 冷 布哇 港ヲ発シテヨリ船北ニ移レルニヨリ気候頓ニ冷気ヲ覚フ、 午前七時 起床、洗面シテ後入浴シ畢テ室内ニテ朝飧ス、食後、 桑港 其他ヘノ無線電信ヲ発シテ、 桑港 ナル、 アレキサンダー 氏及 牛島 氏ノ 廿九日 三十日 ノ饗宴ヲ受ケ、又、旅宿ノ手配ヲ 滝本 氏ヘ通知ス、更ニ 沙市 ニ向テ 徳川 公爵ヘ発電ス、午飧後、 頭本 氏ヨリ 布哇 港ニ関シ移民ノ近況報告アリ、二重国籍ノ事、教育ノ事、同化運動又ハ労働界ノ事共詳細ナル報告アリタリ、後又、 添田 氏ヨリ日米国交ニ関スル外人ノ評論ヲ説明セラル、 午後三時 頃ヨリ演説筆記ヲ修正ス、夕方ニ至リテ畢ル 夕方甲板上ヲ散歩シ、又、演説筆記ノ修正ニ努ム、夜食後、活動写真アリ、甲板上ハ風清クシテ秋冷ヲ覚フ、 十二時 頃就寝

現代語訳

ハワイ

港を出発してから船が北へ進んだため、気候は急に冷気を感じるようになった。

午前七時起床。洗面の後に入浴し、終えて室内で朝食をとる。食後、サンフランシスコその他へ無線電信を発し、サンフランシスコのアレキサンダー氏および牛島氏に二十九日、三十日の饗宴を受けること、また旅宿の手配を滝本氏へ通知する。さらに沙市に向けて徳川公爵へ電報を打つ。

昼食後、頭本氏からハワイ港に関する移民の近況報告があった。二重国籍のこと、教育のこと、同化運動または労働界のことなど、詳細な報告であった。その後また、添田氏から日米国交に関する外国人の評論について説明があった。

午後三時頃から演説筆記を修正する。夕方になって終える。

夕方、甲板上を散歩し、また演説筆記の修正に努める。夕食後、活動写真があった。甲板上は風が清く、秋の冷気を感じる。十二時頃就寝。

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見出し

十月二十五日 火 晴 冷

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