渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20003m-0061

三月二日

日付
1918-3-2(day)

説明

三月二日 土 晴 風強ク寒気殊ニ強キヲ覚フ 午前七時 起床、入浴シテ、朝飧ヲ取リ、後、 蓮沼 門三 氏ノ来訪アリ、修養団ノ件、 田尻 氏ノ身上ニ関シ種々ノ協議ヲ為ス、 午前十一時 兜町 ニ抵リ、米国人 ベリー 氏、通訳 沢谷 氏ト共ニ来ル、 ハリス 監督モ来会ス、依テ欧洲ノ戦乱ニ付基斯教《(督)》ノ尽力ノ足ラサル点ヲ詰リ両氏ト種々ノ談話ヲ為ス、 ベリー 氏ハ 四月 中旬再ヒ 東京 ニ来ル由ナレハ、其期ニ於テ再会ノ事ヲ約ス、 吉池 慶正 氏来リ、 支那 蚕糸事業ノ事及東北振興会ノ事ヲ談ス、 正午 第一銀行 ニ於テ午飧シ、 一時 帝国大学 ニ抵リ米国歴史、米国憲法ノ講義ヲ聴ク、 ヘホン 氏ノ設置シタル講座ナリ、歴史ハ 新渡戸 博士、憲法ハ 美濃部 博士ナリ、畢リテ 真砂街 ノ家ヲ訪ヘ夜飧シテ夜 九時 帰宅ス、 正雄 、 河野 二人来話ス、深更マテ遊戯ス

現代語訳

午前七時、起床。入浴して朝食を取り、その後、蓮沼門三氏の来訪があった。修養団の件、田尻氏の身上に関して、種々協議をした。

午前十一時、兜町に到着。アメリカ人ベリー氏が通訳の沢谷氏とともに来訪した。ハリス監督も来会したので、ヨーロッパの戦乱について、キリスト教の尽力が足りない点を問いただし、両氏と種々談話をした。ベリー氏は四月中旬に再び東京に来るとのことなので、その時に再会することを約束した。

吉池慶正氏が来て、支那の蚕糸事業のこと、および東北振興会のことを話した。

正午、第一銀行で昼食を取り、午後一時、帝国大学に到着。米国史、米国憲法の講義を聴いた。ヘホン氏の設置した講座で、歴史は新渡戸博士、憲法は美濃部博士であった。

終わって真砂街の家を訪ね、夕食を取り、夜九時に帰宅した。正雄、河野の二人が来て話した。夜更けまで遊戯した。

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三月二日 土 晴 風強ク寒気殊ニ強キヲ覚フ

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