渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20001m-0233

八月廿一日

日付
1915-8-21(day)

説明

八月廿一日 土 曇、巒峰ニ雲霧多クシテ秋涼最モ膚ニ可ナリ、 午前六時半 起床、入浴シテ後、日記ノ編成ヲナス、畢テ筆記ノ校正ヲ勉メ、又、 東京 ヨリノ来状数通ヲ閲了ス、 八時 朝飧ヲ食シ、後、揮毫ヲ始ム、 野依 秀一 氏来訪ス、目今ノ世情ニ関スル種々ノ談話ヲ為ス、午飧後、米国人 コールマン 氏及 小崎 弘道 、 川澄 氏等来訪、明年開催スヘキ日曜学校大会ノ事ニ付其接待準備ニ付意見ヲ交換ス、近日帰京スルニ付、来月早々 大隈 伯ノ都合ニヨリ一会ヲ開キテ諸事ヲ議定スヘキ事ヲ約シテ去ル、 渋沢 元治 ヨリノ来書ニ回答書ヲ発ス、 八基村 鎮守諏訪神社ノ事ニ関スルナリ、午後来客ノ前後ニ於テ揮毫ヲ継続ス、日没ニ至リテ止ム、夜飧後ハ 独乙 国民ノ将来ノ一書ヲ読ム、 十二時 就寝 (欄外) [夕方ヨリ雷雨、夜ニ入ルモ降リ続キテ雨天トナレリ、只、風ナクシテ雨量モ亦甚タ多カラズ

現代語訳

曇り。連なる峰には雲霧が多く、秋の涼しさが肌にとても心地よい。

午前六時半起床。入浴した後、日記の編成をする。終えて筆記の校正に努め、また、東京からの来書数通を読み終える。

午前八時、朝食をとり、その後、揮毫を始める。

野依秀一氏が来訪する。現在の世情に関して種々の談話をする。

昼食後、米国人コールマン氏および小崎弘道、川澄氏らが来訪。明年開催すべき日曜学校大会のことについて、その接待準備に関し意見を交換する。近日帰京するので、来月早々、大隈伯の都合により一会を開いて諸事を議定することを約して去る。

渋沢元治からの来書に回答書を出す。八基村鎮守諏訪神社のことに関するものである。

午後、来客の前後に揮毫を継続する。日没になってやめる。

夕食後は『独乙国民ノ将来』の一書を読む。

午前十二時就寝。

(欄外) 夕方から雷雨。夜に入っても降り続き、雨天となった。ただし、風はなく、雨量もまたそれほど多くはなかった。

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見出し

八月廿一日 土

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