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日記DiaryEntryDKB10016m-0236

八月二十三日

日付
1908-8-23(day)

説明

八月二十三日 雨 冷 午前六時 起床、直ニ朝飧ヲ食シ、 六時三十分 発ノ汽車ニ搭ス、地方ノ人々停車場ニ来リテ行ヲ送ル、陸軍士官 矢野 氏、 鈴木 氏ト共ニ同車ス製麻事業ニ関シテ種々ノ談話ヲ為ス、汽車中ニテ午飧シ、有名ナル 石狩 十勝 両国ノ境界ヲ越ヒ、汽車迂廻シテ峻阪ヲ下ル処ニ至レハ車中ノ眺望佳絶ナリ、 午後一時半 清水 駅ニ抵リテ下車シ、是ヨリ 十勝 農場ヨリ迎ノ為メニ来レル人車ニテ原野ヲ徐行ス、 清水 駅ハ汽車 釧路 ニ聯絡後僅ニ成立セル市街ニテ、住居僅少ナリ、農場ノ途中ヨリ雨降リ来リテ行程困難ナリ、牧草地ヲ一覧シテ後、 十勝 川ヲ渡リ、 午後五時 頃農場着、 小田 農場長ノ家ニ宿ス、夜、農場員ヲ会シテ一場ノ訓示ヲ為ス (欄外) [たち迎ふ人のこゝろにならひてや尾花もまねく里の夕暮

現代語訳

午前六時起床し、すぐに朝食をとった。

午前六時三十分発の汽車に乗る。地方の人々が停車場に来て、出発を見送ってくれた。陸軍士官の矢野氏、鈴木氏と同じ車両に乗り、製麻事業についてさまざまな話をした。

汽車の中で昼食をとり、有名な石狩・十勝両国の境界を越えた。汽車が迂回して険しい坂を下る所に至ると、車中からの眺望は非常にすばらしかった。

午後一時三十分、清水駅に到着して下車する。ここから十勝農場から迎えに来た人車で原野をゆっくり進む。清水駅は、汽車が釧路に連絡してからわずかに成立した市街で、住居はごく少ない。

農場へ向かう途中から雨が降ってきて、行程は困難であった。牧草地を一通り見た後、十勝川を渡り、午後五時頃に農場に着いた。小田農場長の家に宿泊する。夜、農場員を集めて一場の訓示を行った。

(欄外)

立ち迎える人の心にならってか、尾花も招く里の夕暮れ。

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見出し

八月二十三日 雨 冷

言及人物

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