渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB10014m-0182

七月九日

日付
1906-7-9(day)

説明

七月九日 晴 清暑 起床 七時 就蓐 十一時 起床後入浴シ、畢テ日誌ヲ整理ス、 野口 氏来リテ談話ス、入浴後朝飧ヲ畢リ、徐カニ旅装ヲ整ヘ、 午前八時 過ヨリ旅寓ヲ発シ、 第一銀行 支店ニ抵リ事務ヲ視ル、畢テ行員一同ニ訓戒ノ辞ヲ為シ、 九時半 発ノ汽車ニテ 馬関 ヲ発ス、汽車中ニテ午飧シ、 二時 過 宮島 ニ抵リ 岩村 ニ投宿ス、小憩後厳島神社ヲ参拝シ、市中ヲ散歩ス、昨日 馬関 到着後ハ来客モ少ク、殊ニ到処水明ニ山青ク、市街ハ家屋宏壮ニシテ田園山野悉ク整頓シテ 韓国 旅行ノ帰途殊ニ愉快ヲ感ス、加之客月来頗ル繁忙ニシテ夜ヲ以テ日ニ継キタルヲ、今日ハ自由行楽ノ身トナリタル如ク、随処勝地ヲ探ルヲ得ルハ其快亦言フヘカラサルモノアリ 社務所員 佐伯 某ノ案内ニテ大元公園其他各所ヲ一覧ス

現代語訳

起床後、入浴し、終わってから日誌を整理した。

野口氏が来て談話した。入浴後、朝食を済ませ、ゆっくりと旅装を整えた。

午前八時過ぎに宿を出発し、第一銀行支店に到着して事務を見た。終わってから行員一同に訓戒の言葉を述べた。

午前九時半発の汽車で馬関を出発した。汽車の中で昼食をとり、午後二時過ぎに宮島に到着し、岩村に投宿した。

少し休んだ後、厳島神社を参拝し、市中を散歩した。昨日、馬関に到着してからは来客も少なく、とりわけ行く先々で水は澄み、山は青く、市街は家屋が立派で、田園や山野もすべて整っており、韓国旅行の帰途であったため、特に愉快に感じた。

そのうえ、先月来たいへん忙しく、夜を日に継いで働いてきたが、今日は自由に行楽する身となったようで、行く先々で景勝の地を訪ねることができ、その快さはまた言いようのないものがあった。

社務所員の佐伯某の案内で、大元公園その他各所を一通り見て回った。

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見出し

七月九日 晴 清暑 起床 七時 就蓐 十一時

言及人物

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