全国的実業連盟 : 八月一日六大都代表会合
井上日銀総裁を肝煎として団琢磨氏を始め英米訪問の実業団に参加、曩に帰朝せる大橋、中島、串田、伊阪の諸氏並に渋沢男、和田、郷、池田、内藤の諸氏等発起の下に計画せられたる全国的実業団体連盟の企図は客月来前後数回に亘り熱心に熟議の結果此程に至り漸く趣意書並に定款の内定を告げたるを以て愈よ之が具体的創設を期すべく来る八月一日東京丸の内銀行集会所に六大都市東京、京都、大阪、神戸、名古屋、横浜の実業家代表者を招き設立に関する諸般の協調を遂げたる後実行運動に著手するの運びとなった而して当日の出席者は約百名内外にして内東京約半数之に次で大阪、神戸、名古屋横浜、京都等より三名乃至十数名の代表者参加の筈である斯くて当日の会合に於て趣意書、定款等を附議決定すべく創設の趣旨に付ては既報の如く 全国産業の基礎を鞏固ならしむるの途は財界の現状を根本的に改革し真剣味を以て経済界救済の実を図らねばならない而して之が為めには従来の如く各種各様の団体が各別に介在するよりも全国に亘る実業関係の諸団体を打って一丸となしたる経済的連盟を組織して更に其団結的勢力を大ならしむる為め各団体の連…
渋沢栄一