日羅通商発展策 : 商事委員会組織
最近新に組織せられたる日羅商事委員会は日羅両国間の将来に於ける通商関係の円満なる発達を計る為渋沢栄一、近藤廉平、阪谷芳郎各男爵発起となり種々斡旋の結果其筋の内諾を得之が成立を見たるものにて神戸商業会議所の田村会頭は同会委員候補者として内田外相の請聘に応じ一方米国船舶法案反対運動の用務をも帯び二十三日夜上京の途に就く筈なるが這は二十四日外相官邸に於て委員候補者一同の会合を催す為特に請聘を受けたる次第にて同会規約の要点を挙ぐれば次の如し (一)本会は日羅商事委員会と称し日羅両国修好通商関係の発展を計るを目的とする事(二)本委員会に於て日羅両国政府の相互了解を得る事項として羅国皇儲国殿下一行御帰国の暁同に於ても右同様の会を組織する事(三)日本国政府は民間に於ける対羅国通商事業に支持を与うる場合には本会に諮問する事(四)羅国に於ても右同様の挙に出ずる事(五)将来本会に於て調査員を派遣し其他目的遂行上必要と認むる施設を為す場合には両国政府は各応分の援助を与うる事(六)成るべく速に両国間互に公使を交換し又事情の許す限り速に通商条約を訂正すとことと 尚同…
渋沢栄一