渋沢栄一 LOD ビューア

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1913-08-24

新聞 3
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新聞 (3)

0100134503詳細

愛知、三井を訴う : 名古屋不正手形事件 : 愛知銀行の顛末報告

三井物産会社名古屋支店に於ける七十六万円不正手形事件の勃発以来既に一年然るに該事件に対する三井物産対被害三銀行との争論は今以て解決に至らず然るに被害銀行中の最たる愛知銀行は遂に率先して黒白を法廷にて決することと為り同行頭取渡辺義郎氏は二十二日名古屋在住各新聞記者を招待して其決心を発表し今日迄に於ける物産会社に対する交渉の顛末を発表したり其要領左の如し 渋沢男の斡旋 三井物産名古屋支店に於ける七十六万円の不正手形事件の勃発せしは昨年の本月本日にして其予審の終結を告げたるは同年十二月なり然るに同年九月東京の渋沢男より人を介して本行に対し今回の事件に就き仲裁の労を採る可く之を委任するや否やと質問せられたるも当時本行は専ら調査中にて未だ将来の方針に関して何等の考案を有せず時機尚早なりとして謝絶せしが勿論同時の申込は四日市銀行及十六銀行にも申込みたるなり然れ共両行の返答は本行と同一ならざるのみならず両行間亦相違せり即ち四日市銀行は全然其申込に一任し十六銀行は条件附同意を表せり斯の如くにして当時の返答は三行共に其見る所を異にし区々なりしかば男も仲裁を試…

渋沢栄一
0100138004詳細

三井物産の態度 : 渋沢男の帰京を待てり

名古屋不正手形事件に就ては最初渋沢男爵は財界の不祥事なれば被害銀行たる愛知、四日市、十六の三行と三井物産との間に仲裁の労を採られしに三行は体能く其仲裁を謝絶したり其後三行は連合して渋沢男を取次人として三井物産に対し損害賠償の申込みを為したれば三井に於ても種々凝議の結果法律上の責任はなしとするも其被害は情誼に於て忍びざる所なれば其損害の半額は三井にて負担す可し即ち借りに十六万円の損害あらば其半額八万円若し又鴻池銀行其他よりも入金する事もあらば負担の額を減じ公平に実際損害を被害銀行と三井と分担す可し而して穏便に事を済まさん事を申込みたるに渋沢男より此の事を通ぜられたるに拘わらず此の可否に就いては何等の消息なくして突如豊川良平氏を通じて渋沢男に仲裁に立ちて此の事件を円満に解決せん事を三行より申込みたれども既に男爵が最初に仲裁の時は体能く謝絶し次いで取次人として事を計りつつある際再び更に仲裁人に立つは男の肯ずる能わざる所なりとて此の仲裁の一件は謝絶す可き旨を明答せり爾後此の問題に就きては沓として消息なく最近に至り四日市銀行は総会の決議に基き半額分担にて解…

渋沢栄一
0100226303詳細

不正手形問題の弁明

七十六万円不正手形事件弁償問題に対する三井物産側の弁明に依れば「三井は該事件より発生せる損害の半額を支弁する旨を渋沢男まで通じ置きたるに其後各銀行よりは何等の回答なきのみならず昨今に至り卒然株主総会を召集し損害全部の弁償を求むると云うが如きは全く意外とする所なり」とあり之に対して被害銀行側の弁明を聞くに三井の半額弁償申出後愛知銀行を始め十六、四日市両銀行とも取次者渋沢男を通じて再三徳義問題を以て迫りしも三井は頑強に之を斥けし為め渋沢男も手を引くに至りしものにて其後三銀行は公平なる仲裁者の裁決に一任せんと交渉せしも是亦其余地なしとて跳附けたれば渡辺愛知銀行頭取は直接三井幹部員に交渉し三井同族会に迄交渉したるも終に其効なく徳義上に於ては全く交渉の余地なきに至りし結果各銀行の事情に依り四日市銀行は止むを得ず三井の申出を容れ愛知銀行は最後の手段に訴うるの外なき立場となりしものにて三井の申出に対し何等の回答を為さず卒然訴訟を提起せるが如く非難するは全く事実を無視したる以外の弁明なれば被害銀行側は三井が何か為めにするの弁明ならんと解釈し居れり特に愛知銀行が株…

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