渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20010m-0032

二月一日

日付
1927-2-1(day)

説明

二月一日 火 快晴 寒気強シ 午前八時 起床、洗面ノ後、朝飧ヲ食ス、同時ニ各新聞紙ヲ朗読セシム 朝鮮 鉄道促進会 小松 会長、 渡辺 理事来訪アリシモ直ニ辞去ス、 福島 甲子三 氏来訪、斯文会ニ於テ論語国訳出版ノ企図アルニ付、其取扱方ヲ内話ス、 午前十一時 過事務所ニ出勤シ、書類ヲ点検シ、諸方ヨリノ来書ニ付テ処分ス、米人 トエスラー 氏来話ス、其他二三ノ来客アリ、 午後三時 過帰宿、後、各種ノ雑誌類ヲ散見ス、夕方ヨリ 井野辺 、 高田 二氏及苦楽雑誌社員 松本 賛吉 氏来会シテ、 一橋 公ヲ中心トスル幕末政変ニ関スル余ノ記憶ヲ演説セル筆記ヲ会読協議ス、後、御伝記朗読会ヲ開ク筈ナリシモ夜 九時 過トナリタルニヨリ散会ス、夜 十時 過就寝 (欄外) ■■[img図]〓■ 福島 甲子三 氏トノ会談ハ斯文会ニテ計画セル論語国訳ニ関シ 服部 博士又ハ 阪谷 男爵トノ打合方ヲ託シタルナリ、又、 トエスラー 氏ノ事務所来訪ハ 大阪 ニ於ル社会事業ニ付其着手順序ヲ協議シタルナリ、 基督教青年会 長尾 半平 、 斎藤 惣一 ノ二氏来訪、曾テ協議尽力中ノ寄附金募集ニ付種々ノ打合ヲ為シ、尚、三菱、 安田 、大倉抔勧誘方ヲ相談ス

現代語訳

午前八時、起床。洗面の後、朝食をとる。同時に各新聞を朗読させる。

朝鮮鉄道促進会の小松会長、渡辺理事が来訪したが、すぐに辞去した。福島甲子三氏が来訪し、斯文会で論語の国訳出版を企図していることについて、その取り扱い方を内々に話す。

午前十一時過ぎ、事務所に出勤し、書類を点検し、諸方からの来書について処理する。米人トエスラー氏が来訪して話す。その他、二、三の来客がある。

午後三時過ぎ、帰宿。その後、各種の雑誌類をざっと見る。夕方から井野辺、高田の二氏および苦楽雑誌社員の松本賛吉氏が来会し、一橋公を中心とする幕末政変に関する私の記憶を演説した筆記を、会読して協議する。その後、御伝記朗読会を開くはずであったが、夜九時過ぎとなったため散会する。夜十時過ぎ就寝。

(欄外)

福島甲子三氏との会談は、斯文会で計画している論語国訳に関し、服部博士または阪谷男爵との打ち合わせ方を託したものである。また、トエスラー氏の事務所来訪は、大阪における社会事業について、その着手順序を協議したものである。

基督教青年会の長尾半平、斎藤惣一の二氏が来訪し、かつて協議し尽力中の寄附金募集について種々打ち合わせ、なお三菱、安田、大倉などへの勧誘方を相談する。

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見出し

二月一日 火 快晴 寒気強シ

言及場所

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