渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20008m-0037

二月六日

日付
1925-2-6(day)

説明

二月六日 金 曇又雨 寒 午前八時 起床、洗面シテ、朝飧シ、後、病褥中ニ於テ書見又ハ来人ニ接ス、 正雄 来リテ 石川島造船所 ノ近状ヲ報告ス、 増田 、 白石 二氏来ル 血洗島 ヨリ 治太郎 来訪ス、地方農事改良方法ニ付談話ス、午飯後、書類ヲ点検シ、又、読書ス、 午後四時 ヨリ洋館ニ於テ国際聯盟協会理事会ヲ開キ各種ノ議案ヲ議決ス、来《(会脱カ)》スル者十八名、蓋シ本日ハ 新渡戸 博士ノ近々国際聯盟本部ニ帰任スルヲ送別ノ宴ニシテ、特ニ余カ 新渡戸 ノ為メニ開催シタルナリ、理事会終結ノ頃 新渡戸 氏来レルニ付、直ニ書院ニ招シテ宴会ニ移リ、賓主歓談裏ニ会食ス、夜 九時 過散会、後、新聞紙ヲ朗読セシム 国際聯盟ノ新設ハ 欧州 大戦ノ産物ナルモ、本邦ノ将来ヲ熟視スレハ充分ニ一般国民ヲ教育スルノ必要アリ、是ヲ以テ数年前聯盟協会ヲ組織シ、其会長トナリテ全国宣伝、特ニ学生間ニ普及ヲ努ムルナリ、頃日聯盟本部ヨリ 新渡戸 博士ノ帰朝ニ付此会同ヲ開キタリ

現代語訳

午前八時、起床。洗面して朝食をとった。その後、病床で読書をしたり、来客に応対したりした。

正雄が来て、石川島造船所の近況を報告した。増田・白石の両氏が来訪した。血洗島から治太郎が訪ねて来て、地方の農事改良方法について話し合った。

昼食後、書類を点検し、また読書した。

午後四時から洋館で国際聯盟協会の理事会を開き、各種の議案を議決した。来会者は十八名であった。そもそも本日は、新渡戸博士が近々国際聯盟本部へ帰任するのを送別する宴で、特に私が新渡戸のために開催したものである。

理事会が終わる頃、新渡戸氏が来たので、ただちに書院に招いて宴会に移り、主客ともに歓談しながら会食した。夜九時過ぎに散会。その後、新聞を朗読させた。

国際聯盟の新設は欧州大戦の産物であるが、本邦の将来をよく見通すならば、一般国民を十分に教育する必要がある。そのため数年前に聯盟協会を組織し、その会長となって全国への宣伝、特に学生の間への普及に努めている。近ごろ、聯盟本部から新渡戸博士が帰朝したため、この会合を開いた。

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二月六日 金 曇又雨 寒

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