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日記DiaryEntryDKB20001m-0292

十月廿五日

日付
1915-10-25(day)

説明

十月廿五日 月 曇、風稍強ク船少シク動揺ス、一行中ニ船室内ニ籠居スル者二三人アリ、余ハ幸ニ其中ニ算入セラレサルヲ得タリ、 午前七時 起床、入浴シテ衣服ヲ整ヘ 八時 朝飧ヲ食ス、後、米人 チヤーチ 氏著ノ 独乙 学者連八十三名ヨリ 米国 民ニ寄セタル宣言書ニ答フト題スル論文ヲ一覧ス、論旨剴切ニシテ、痛ク 独乙 学士ノ妄言虚誕ヲ駁撃ス、頗ル痛快ヲ覚フ、又、 浮田 和民 氏ノ帰一協会ヨリ発表スヘキ宣言書草案ヲ一読ス、午飧後、右ノ二書ヲ以テ 頭本 氏ニ示シ一覧ニ供ス、午後ヨリ夕方マテ遊戯ニ消閑ス、夜飧後モ遊戯シテ 十二時 ニ至リテ就寝ス、夜ニ入リテ風少ク船ノ動揺稍減スルヲ覚フ

現代語訳

曇り。風はやや強く、船は少し揺れた。一行の中には船室内にこもる者が二、三人あったが、私は幸いその中に入らずにすんだ。

午前七時起床。入浴して衣服を整え、午前八時に朝食をとる。その後、アメリカ人チャーチ氏の著した「ドイツ学者連八十三名より米国民に寄せたる宣言書に答う」と題する論文を一読した。論旨は適切で鋭く、ドイツ学士たちの妄言や虚偽を痛烈に駁撃しており、非常に痛快に感じた。

また、浮田和民氏が帰一協会から発表する予定の宣言書草案を一読した。昼食後、右の二書を頭本氏に示して閲覧に供した。

午後から夕方までは遊戯をして時間を過ごした。夕食後も遊戯を続け、午前零時になって就寝した。夜に入って風が少なくなり、船の揺れもやや減ったように感じた。

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見出し

十月廿五日 月

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