渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB20001m-0232

八月二十日

日付
1915-8-20(day)

説明

八月二十日 金 晴、夕方ニ至リテ雷雨アリ、 午前六時半 起床、例ニヨリテ入浴シテ後 実業之世界社 ヨリ委托ノ序文原稿ヲ批正ス、但シ原稿ハ 大沢 正道 氏 東京 ヨリ送リ越サレタルモノナリ、修正ノ案成ルヲ以テ直ニ清書シ、且意見ヲ添ヘテ 大沢 氏ニ送付ス、別ニ一書ヲ 増田 ニ送致シテ其事ヲ告知シ、且、来ル 廿四日 ヲ以テ一行帰京ノ事ヲ通知ス、又、 越後 長岡市 ナル 今泉 氏ノ来書ニ答ヘテ揮毫ノ絹本ハ 東京 ヘ送付ノ事ヲ申シ遣ハス、 十一時 頃島田宿修養団員 大井 、 平井 ノ両氏来リ檜原ニ於ル天幕講習会ノ実況ヲ報告ス、蓋シ両氏ハ其会ニ参列シタルモノナリ、依テ修養団員ノ覚悟ニ付種々訓示ヲ為シ、且、其企望ニ従ヘ揮毫セシ絹本ヲ与ヘテ更ニ午飧ヲ供シテ労ヲ慰ス 午飧後、揮毫ニ勉ム、夕 六時 頃ニ至リテ罷ム、薄暮小雨アルヲ以テ散歩ヲ見合セテ、雑誌又ハ新聞紙類ヲ読過ス、夜飧後、白耳義ト欧洲戦争ト題スル冊子ヲ一覧ス、夜 十一時 過就寝 (欄外) [ 白耳義国 領事ノ著白耳義ト欧洲戦争ヲ読ム

現代語訳

晴れ。夕方になって雷雨があった。

午前六時半起床。いつものように入浴した後、実業之世界社から委託された序文の原稿を訂正した。ただし、この原稿は大沢正道氏が東京から送ってきたものである。修正案ができたので、すぐに清書し、意見を添えて大沢氏に送付した。別に一書を増田に送り、そのことを知らせ、また、来る二十四日に一行が帰京することを通知した。

また、越後長岡市の今泉氏からの手紙に答えて、揮毫用の絹本は東京へ送付するよう申し送った。

午前十一時ごろ、島田宿修養団員の大井、平井の両氏が来訪し、檜原における天幕講習会の実情を報告した。両氏はその会に参列したものである。そこで、修養団員としての覚悟について種々訓示し、また、その希望に従って揮毫した絹本を与え、さらに昼食を供して労をねぎらった。

昼食後、揮毫に努め、夕方六時ごろになってやめた。薄暮に小雨があったので散歩は見合わせ、雑誌や新聞類を読んで過ごした。夕食後、「白耳義と欧洲戦争」と題する冊子を一読した。夜十一時過ぎ就寝。

(欄外)

白耳義国領事の著「白耳義と欧洲戦争」を読む。

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見出し

八月二十日 金

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