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日記DiaryEntryDKB10009m-0117

四月廿七日

日付
1900-4-27(day)

説明

四月廿七日 曇、午前 尾高 老人ノ病ヲ訪フ、 十時 外務省ニ抵リ 青木 大臣ノ紹介ニヨリテ 白耳義国 ヨリ渡航セシウオートルド・プリンテール氏ニ面会ス、 益田 孝 氏モ来会ス、ウオートルド・プリンテール氏ハ 白国 ニ於テ東洋組合ト名称スル一会社ヲ白耳義国人及独仏英人等ニ《(テ脱カ)》創立シ、其会社ノ目的ハ 支那 福州 ヨリ 漢口 ニ至ルノ鉄道布設ニ関シ資金供給ニ在リテ、同氏ハ其委員トシテ出張セシ要旨ヲ陳述セラル、依テ 益田 氏ト共ニ曾テ企図シタル日清銀行ニ関シ資金供給ノ事ヲ談セシニ、同氏ハ之ヲ望ムモ権限外ノ事務ナルヲ以テ、其要点ヲ書記シテ本国ヘ照知シテ後答申シタシトノ事ナリ、談話数刻ニシテ他日ヲ約シテ去ル、 十二時 帝国ホテル ニ抵リ 大倉 、 横山 、 今村 諸氏ト会シテ、同会社ニ於テ雇傭スヘキ外国人ノ撰定ヲ 大倉 氏ニ托スル事ヲ協議ス、畢テ宮内省ニ抵リ 渡辺 千秋 氏ニ面会シテホテルノ事ヲ談話ス、午後日本鉄道会社重役会ニ出席ス、夕 四時 兜町 ニ帰宿ス、此夜 浅野 氏夫妻及 幸子 、 穂積 八束 、 白石 元次郎 夫妻《( 白石 元治郎 )》、 西園寺 亀次郎 、 清水 泰吉 諸氏ヲ会シテ夜餐ス、賓主得意ノ雑談ヲ尽シ夜 十二時 散会ス

現代語訳

曇り。午前、尾高老人の病気を見舞う。

午前十時、外務省に到着し、青木大臣の紹介により、ベルギー国から渡航してきたウォートルド・プリンテール氏に面会する。益田孝氏も来会する。

ウォートルド・プリンテール氏は、ベルギーにおいて東洋組合という名称の一会社を、ベルギー国人およびドイツ・フランス・イギリス人等で創立し、その会社の目的は、中国の福州から漢口に至る鉄道敷設に関する資金供給にあるとして、同氏はその委員として出張してきた趣旨を述べられた。

そこで益田氏とともに、かつて企図した日清銀行に関する資金供給のことを話したところ、同氏はこれを望むものの、権限外の事務であるため、その要点を書き記して本国へ通知した後に回答したいとのことであった。数時間談話し、後日を約して別れた。

正午、帝国ホテルに到着し、大倉、横山、今村の諸氏と会って、同会社において雇用すべき外国人の選定を大倉氏に委ねることを協議する。終わって宮内省に到着し、渡辺千秋氏に面会してホテルのことを談話する。

午後、日本鉄道会社の重役会に出席する。午後四時、兜町に帰宿する。

この夜、浅野氏夫妻および幸子、穂積八束、白石元次郎夫妻(白石元治郎)、西園寺亀次郎、清水泰吉の諸氏を招いて夜餐をともにする。客主ともに気の合う雑談を尽くし、夜十二時に散会する。

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