米、倉止の最後通牒に市民の胃袋に危機到来 : 保管料値上問題悪化
昨年十月一日倉庫業法実施以来、米の保管料並に荷役料の値上に関し東神、三菱、住友、渋沢、乾、臨港の有力倉庫業者を以て組織されている東京倉庫同盟会と東京廻米問屋組合との間に問題となっていたが半年間に亘る両者間の折衝も妥協点を見出すに至らず遂に東京倉庫同盟側は廻米問屋に対して昨年七月一日に申し入れた保管料の新料率を支払わなければ十六日以後は保管中の米を倉止するという最後的な通牒を発した、これが為深川正米市場は正米取引不能に陥り、これに対して東京廻米問屋組合では商工省に陳情する一方、一部にもせよ倉止されては市内配給に支障を来し市民の口を塞ぐこととなるとて早速深川の正米市場に幹事が集合、緊急対策を協議している【写真は深川正米市場構内の掲示】 それぞれの立場から 廻米問屋側 東京廻米問屋組合参事浅谷氏は語る 「従来米の保管料は一月一俵に就て五銭一厘の協定があり此組合は特に割引して四銭七厘となっていたのですが東京倉庫同盟より勝手に七銭二毛に値上げされては約五割の値上りとなり到底応ずる訳には行きません、先方は物価高、人件費、税金高等を理由としている様です…
渋沢栄一