郵船東汽合同問題と当局 : 犬養逓信大臣談
曩に渋沢子爵から本邦船会社合同問題については種々具体的の意見を関陳されたが自分としても海運国策上局面打関策として船会社の合同は一方法であることは議論の余地はない、といって未だ何等積極的方法は考えておらず又そうすべき性質のものでもない、逓信省は受身であるから先方ですっかりお膳立を拵えて来なりければ国家の意思も動かない何にしても合同する個々の船会社の整理が先決問題で詰り合同の基礎が十分確立してるない以上中々容易のことではないが折角渋沢、井上、郷の三氏が努力しておられるから自分も国家的見地から同氏等の努力を多としておる次第だ財務当局としても立派に合同問題が解決する以上は補助金の交付に吝なるものではないと思う、大連置籍船問題も漸く解決の緒につき勅令案もすでに枢密院の諮詢に廻っておるとのことだから近々公布になるだろう
渋沢栄一