渋沢栄一 LOD ビューア

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1921-12-20

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日記 (1)

DKB20006m-0162詳細

十二月二十日

十二月二十日 火 雨 軽暖 午前七時 起床、入浴シテ、朝飧ス、食堂ニテ 米山 梅吉 氏ニ邂逅ス、氏ハ明日 桑港 ニ抵リ、本月末出帆ノ汽船ニテ帰国ノ由ナレハ、口頭ニテ 阪谷 、 金子 、 井上 準之助 及 藤山 雷太 氏等ヘ鄭寧ニ言ヲ伝ヘ、在米中ノ行動、殊ニ 華盛頓 会議ノ状況、又ハ 紐育 ニ於ル米国人士会談ノ次第、又ハ同地ニ設立スル米日関係委員会ノ現状等ヲ通知シタリ 今日ハ サン・ジーゴー 市ニ抵リ、 ライマン ・ ゲージ 氏訪問ノ筈ニテ、数日前ヨリ書信又ハ電話ニテ往復シ置キタレバ 午前九時四十五分 サンタ・ヘー 行汽車ニテ当市ヲ発ス、一行四人ニ 郷 隆三郎 氏及 近藤 氏ヲ加ヘテ車中種々ノ談話ヲ交換シ、 午後一時 頃[ ]《(原本欠字)》ニ抵リテ道路ニ破壊アリテ汽車不通トナリ、終ニ車ヲ下リ、同地ナル旅亭ニ於テ、午飧ニ代ルニサンドイツチヲ以テシ、長時間休憩ノ後、自働車ヲ呼ヒ迎ヘテ一同搭乗シ、 午後六時 過 サン・ジーゴー 市ニ達シ有名ナルコルナード・ホテルニ投宿ス、夜飧後、 ゲージ 氏ト電話シテ明日ノ会見ヲ約ス此日鉄路ニ故障アリテ下車シタル[ ]《(原本欠字)》ノ地ハ、海岸ニ在リテ眺望絶佳ノ地ナリ、而シテ休憩セシホテルハ、風光明媚、稀ニ見ル所ノ遊息客舎ナリ 此夜投宿セシホテルハ、海岸ニ建築セル一大旅亭ニシテ、設備モ完全ニシテ眺望モ絶佳ナリ、 羅府 又ハ各地ノ紳商等避暑ノ為来宿スル者多シト云フ 下車ノ際大連ニ在テ事業経営スル 古沢 氏夫妻ニ会見シ、 サン・ジーゴー 市ヘ同車シテ同ホテルニ止宿セリ

ゲージライマン_ゲージ井上準之助古沢サンタ_ヘーサンフランシスコサン_ジーゴーニューヨーク

新聞 (2)

0100097082詳細

輸入毛糸の趨勢 : モスリン需要旺盛独仏毛糸輸入激増

最近の輸入 世界的不況に伴い可なりの波瀾を演じた毛糸の輸入状態を見るに大正九年一月以降本年六月に至る総量は二百二十四万三百九封度に達して居る而して是等輸入毛糸の品質は不明であるが仮に四十八番手以下を太糸五十番手以上を細糸として分類すると [図表あり 省略] となり其割合は九年度に於て太糸九割三分六厘細糸六分六厘となり十年度に於て太糸九割二分細糸八分となる斯く太糸が大量に輸入せられて居るのは使用目的から云って内地莫大小工業の進歩発展を物語るものである次に其の輸入毛糸の各月平均は九年度十三万封度十年度十一万三千封度となり世界的財界の動揺に打撃を受け内地毛織市況も沈滞不味を呈して居た九年度が十年度に比較して却て二万七千封度だけ余分に輸入して居る之は大部分大正八年前半期に行われた先約註文品の係争中の始末品と海外ストック中の格安品が輸入せられた者で如何に其当時実需毛糸の現物買付難に莫大小工業者其他が悩まされたかを実証するもので九年度の輸入品中の太糸は主として脂付で品質も統一せず尚一部は処分に苦しみ各重要都市に滞貨して居ると言われて居る [図表あり…

渋沢栄一
0100242153詳細

取引所政策の進展 : 取引所法及同税法改正 : 転売買戻及直延課税

政府は来議会に取引所法改正案と相並んで取引所税法改正案を提出す□予定で最早や一切の準備完了に近づいた右両案の内取引所法改正案は今春前議会に提出せられ貴族院に於て審議未了に終ったので従って其の内容も世間に周知せられて居るが他の一方の取引所税改正案は本来は前議会に本尊の取引所法改正案と同時に提案したい政府の計画ではあったが諸般の準備が整わなかったから姑らく翌年廻しとしたもので今回両案相揃うて提出の運びとなった取引所法改正案の内容は今之を差措き税法改正の内容は民間当業者の陳情や反対運動を慮って厳秘に附して居るから茲に如実に報道することは出来兼ねるが幾多の重要部分に遠慮なく思い切った改正を加えられ取引所の改正と相俟って緊切なる取引所政策の徹底を期したものである之は税法改正の要点凡そ下記の如くなるに徴して直ちに首肯せられる即ち 一、取引所税法改正に於て取引所営業税は現状維持とす従て問題は一に取引税のみに繋る 一、株式定期取引の限月現行三ヶ月を更めて二ヶ月に短縮するに伴い其取引税を幾分低減する 一、乍併現在無税である定期取引の転売買戻に対しても新規売買同様…

渋沢栄一