全国蚕糸業大会 : 三十日より操業休止決定
糸価維持策協議の為め蚕糸貿易商組合主催の下に十日午前十時赤坂三会堂に於て全国蚕糸業者大会を開催せるが蚕糸業同業組合中央会に於ても同日午前十一時同会楼上に於て第三部会を開き志村副会長議長席に着き糸価調節問題を附議し其議決案を渋沢義一氏外二十六名の委員付託とせるが右委員等は同決議案を齎して赤坂三会堂の全国製糸業者大会に臨み是を蚕糸貿易商組合の提案と一括して議題に供し若尾幾造氏議長の下に開会せるが出席者七百余名まず開会の挨拶として左の意味の代読あり 帝国蚕糸会社は、府より五千万円の資金の融通を受け得ざれば庶□の目的を達すること覚束なし然るに八月十日の大会に於て操業短縮並に荷受制限の決議を為せる際は値極め約定並に成行約定を除外せる為め不徹底の嫌あるのみならず実行上支障少なからず銀行側に於ても是等状勢に鑑みてか帝蚕の前途を懸念するに至れり茲に於て当組合に於ても徹底的操業休止の必要なるを感じ本大会を開催せる次第なり 右代読後直に議事に移りたるが小野雄三郎氏外二十六名連署にて左の議案を呈出せり 帝蚕会社の実力を充実せしむるの件 一、帝蚕資本充実の為め増…
渋沢栄一