前議に依り華族督部長岩倉具視に同組合を華族銀行に併合の事を諮るに可否する所なし。然後具視の考案あり、即ち禄券全額を以て華族銀行に加入し、同行創立の上は鉄道払下年賦金を一時に上納し以て衆華族の共有と為すべき内命ありたり。仍て是日第三十一回臨時
前議に依り華族督部長岩倉具視に同組合を華族銀行に併合の事を諮るに可否する所なし。然後具視の考案あり、即ち禄券全額を以て華族銀行に加入し、同行創立の上は鉄道払下年賦金を一時に上納し以て衆華族の共有と為すべき内命ありたり。仍て是日第三十一回臨時会議を開き該考案を審議に付す。栄一夫れの組合に不利なる所以を説き、反案として同行より毎季上納金を借入れ以て完納後衆華族の共有と為すを得策と為す。次会に於て衆議之を可とし、且同行との交渉を栄一及肝煎林厚徳に委ぬ。
第08巻p.503-p.513