十月十八日
十月十八日 曇細雨 火 十二月一日 朝 七時半 、御供之内四人は飛脚船乗替手筈のため本船に来る、本地より御国迄の飛船はフワーズといふ飛船なり、船の製作異なりていと少さく部屋々などいと見苦しく覚ゆ 御部屋及一同部屋等船中掛之者申談し、荷物の積替等相済、第 九時半 船中ニ而午飯、再上陸して客舎に至る、公子にも最早客舎にて午餐御済なれば、夫より一同御供にて美麗なる支那街を左に 杏花楼 といふ酒食を饗する料理屋御越、午飯御試酒は雪梨花酒、梅柱酒及種々佳肴を饗す、風味稍御国の味をなせり、唯器皿の清潔ならさるを厭ふ、午飯後菓餅及酸薑抔買調へ、第 二時 本船御乗組、第 五時半 頃 香港 出帆、是迄御乗組ありし飛船より為御暇乞船将士官等罷出る 半時間程島嶼間を〓行せしが、島多く夜中〓行危ふしとて、殊に天気あしく風強しとて〓行をとゝめ、此夜は島中に碇舶《(泊)》す
香港