渋沢栄一 LOD ビューア

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1868-11-19

日記 1
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日記 (1)

DKB10001m-0056詳細

十月六日

十月六日 曇夕晴 木 北緯壱度十三 経百壱度七 速弐百五十七里 新 迄弐十五里 十一月十九日 風少しく〓行随意なり、炎熱は昨日と同く其堪難きを覚ゆ、第 二時半 新嘉埠 着船、此港口ハ島嶼多くして濤路至峡なり、船、峡口を入りて島嶼間を運転し、再ひ洋中に出て、舳を転し、波塘に投錨す、出入共に運転甚不便なり 第 三時半 御上陸、港口ニ而馬車を雇ひ市街御越御一覧、市街は港口より凡半里程余にして道邱岳間を経過し、野色田園の景尤雅致を究む、市戸宏壮美麗ならされとも頗る繁華なし《(りカ)》、支那市店多し、支那人多く住居す、諸肆牌照の之類《(衍)》、多く支那文字を用ゆ、土人は赤銅色にして頗る強壮なるへく見ゆ、衣服之製稍 錫蘭島 と同し、第 四時四十五分 御帰船、御夜餐、海辺御遊歩 此辺は四時皆夏なれは、草木とも黄落の時なし、尤樹木は総而常盤木なり、夜水辺にて蛍火を見る、水樹に添ふて尤多し、又一奇観なり、 時候炎熱中に苦みし身なればさまて奇異の観もなされとも《(さ脱カ)》、十月初旬の観蛍火、従来未曾有ともいふへく、宇内の宏確《(廓カ)》なる感すへく驚くへし

シンガポールセイロン島