渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB10010m-0277

四月十日

日付
1902-4-10(day)
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説明

四月十日 曇、 午前八時 朝飧ヲ畢リ、昨夜調査セシ書類ヲ 松本 ニ交付ス、 九時 兜町 事務所ニ抵リ来客ニ接ス、 十時 番町 三島 中洲 ヲ訪ヒ 藍香居士 墓碑文ノ事ヲ依托ス、 十一時 井上 伯ヲ 麻布 内田山 邸ニ訪ヒ余ノ海外行ニ関シ種々ノ談話ヲ為ス、伯ハ 支那 行ノ企図アルニ付キ 欧洲 ノ帰途余ニ 支那 行セラレン事ヲ勧誘セラル、 午後二時 第一銀行 ニ抵リ重役会ヲ開キ、海外行随行者ノ事ヲ決ス、畢テ 押川 、 梅浦 ノ諸氏ニ面話シ、 四時 王子別荘 ニ帰ル、此日ハ十日会ヲ別荘ニ催ス筈ナルニ付、 四時 ヨリ来会スル者十数名、種々ノ余興アリテ各歓ヲ尽シテ散会ス

現代語訳

曇り。

午前八時、朝食を終え、昨夜調査した書類を松本に渡す。

午前九時、兜町事務所に到着し、来客に応対する。

午前十時、番町に三島中洲を訪ね、藍香居士の墓碑文のことを依頼する。

午前十一時、井上伯を麻布内田山邸に訪ね、私の海外行きに関して種々の話をする。伯は支那行きの計画があるため、欧洲からの帰途に私が支那へ行くことを勧められた。

午後二時、第一銀行に到着し、重役会を開いて、海外行きの随行者のことを決める。終わってから押川、梅浦の諸氏と面会して話し、午後四時、王子別荘に帰る。

この日は十日会を別荘で催す予定であったため、午後四時から来会する者が十数名あり、種々の余興があって、それぞれ歓を尽くして散会した。

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