渋沢栄一 LOD ビューア
日記DiaryEntryDKB10009m-0430

三月六日

日付
1901-3-6(day)

説明

三月六日 曇、 午前十時 兜町 宅ニ帰ル、 北村 久義 来ル、三本木開墾会社ノ近状ヲ詳話ス、依テ将来施設ノ順序及社長 野村 氏ヘノ注意ヲ告ク、 須永 達来ル、 人造肥料会社 ヘ添書シ遣ス、 矢野 由次郎 来ル、経済界ト議会ノ停会ニ関スル意見ニ付要領ヲ指陳ス、 長屋 □次郎 《( 長屋 玄次郎 カ)》来ル、養育院医員ニ関スル評議書ヲ持参ス、 午後一時 帝国ホテル ニ抵リ 大倉 、 岡村 二氏ト共ニ 成田銀行 営業ニ関スル近状ヲ談ス、更ニ 大倉 氏ノ請求ニヨリテ 宮部 久 、 阿部 孝助 二氏其外ノ人ニ面会ス、 午後三時 第一銀行 ニ出勤ス、 四時 深川区役所ニ抵リ区会ヲ開キ議事ヲ決ス、 六時 有楽会ニ出席ス、銀行法案ニ関シテ種々ノ討論アリ、 井上 伯、 松尾 臣善 氏等出席ス、衆議ノ末委員ニ附托シテ再応調査セシムル事ニ決ス、次ニ国債証券買上償還法ヲ廃シ抽籤償還ニ改正セラレン事ニ付建議者ト 松尾 局長トノ間ニ再三ノ質問説明アリシモ終ニ決議ニ至ラサリキ、夜 十二時 兜町 ニ帰宿ス、 末松 内務ノ使者トシテ 中根 重一 有楽会ニ来リ内話スル所アリ、依テ帰宅後 堀田 正養 氏ニ一書ヲ裁シ明朝発送ノ事ヲ命ス

現代語訳

曇り。

午前十時、兜町の宅に帰る。

北村久義が来訪し、三本木開墾会社の近状を詳しく話す。そこで、将来の施設の順序および社長野村氏への注意を告げる。

須永達が来る。人造肥料会社へ添書をして遣わす。

矢野由次郎が来る。経済界と議会の停会に関する意見について、要領を指示する。

長屋□次郎(長屋玄次郎か)が来る。養育院医員に関する評議書を持参する。

午後一時、帝国ホテルに至り、大倉・岡村の二氏とともに、成田銀行の営業に関する近状を談ずる。さらに、大倉氏の請求により、宮部久・阿部孝助の二氏その他の人に面会する。

午後三時、第一銀行に出勤する。

午後四時、深川区役所に至り、区会を開いて議事を決定する。

午後六時、有楽会に出席する。銀行法案に関して種々の討論があり、井上伯、松尾臣善氏らが出席する。衆議の末、委員に付託して再度調査させることに決する。

次に、国債証券買上償還法を廃し、抽籤償還に改正されることについて、建議者と松尾局長との間に再三の質問・説明があったが、ついに決議には至らなかった。

夜十二時、兜町に帰宿する。

末松内務の使者として中根重一が有楽会に来て、内々に話すところがあった。そこで帰宅後、堀田正養氏に一書をしたため、明朝発送するよう命じる。

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言及場所

IRI:https://shibusawa.or.jp/lod/diary/entry/DKB10009m-0430

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